神戸大学石川研究室
             


研究プロジェクト(科研費データベースはこちら
最終更新日:2024/5/7


2023~25年度 科研(基盤B)
「ICNALE-WE22:アジア圏22か国を網羅する新しい英語学習者作文コーパスの構築と分析」(23H00641)1326万円

概要
ICNALEのコアとなっている作文モジュール(Written Essays)の地域カバレージを向上させるため、収集対象国を、現状の10か国から大幅に拡大することを目指す。これにより、アジア圏におけるEFL/ESL比較の精緻化と分析の妥当性の向上をはかる。
資料
ICNALEメインサイト
ICNALE-WE22プロジェクト進捗報告


2020~23年度 科研(挑戦的研究(萌芽))※当初予定を1年間延長し、2023年度末に完了。
「言語から見た日米マインドスケープ比較:データサイエンス志向型小説研究の試行」(20K20699)598万円

概要
世界初の本格的な英語コーパスとされるBrown Corpusの"Fiction"セクションのサンプリング基準を現代日本語小説に適用して新たな小規模コーパスを構築し,比較可能性を担保した上で,日米小説におけるキーイメージの表象の差異を解明する。プロジェクトでは、1961年か2021年までの60年間を対象に、10年ごとにサンプリング年を決め、三大文芸誌に掲載された作品からデータを収集し、著作権処理を済ませた上で「6121 JFIC」コーパスとして公開した。本コーパスは、(1)60年間の言語変化が観察できる、(2)収録された2種のAI英訳データによって英語からの検索が可能である、(3)オンライン検索システム上で使用が可能で、各種のコーパス検索技術が平易に適用できる、といった特徴を有する。また、同様のコーパス構築の作業を軽減する目的で、日本語と英語のテキストデータから統合語彙表を自動作成するJapanese/English Word Frequency Table Generator(JEWFTG)を開発し、公開した。

資料
6121 JFICプロジェクト進捗報告
6121 JFIC Online検索システム
J/E WFTGシステム解説論文


2020~23年度 科研(基盤研究B)※当初予定を1年間延長し、2023年度末に完了。
「アジア圏英語学習者の作文・発話に対する世界最大級公開型評価データセット開発と分析」(20H01282)1,300万円

概要
アジア圏10か国・地域の学習者による産出(作文・対話各140本)に関して,異なるL1・国籍・職業・習熟度を有する国際評価委員会による体系的な評価データ(ICNALE Grobal Rating Archives)を収集し,分析を行う。最終的に160名の評価者によるデータを収集し、世界最大級の評価データセットとして公開した。v1.0、v2.0を経て、2024年3月には、データの補完と修正をふまえたICNALE GRA v2.1が公開された。
資料
ICNALEメインサイト
ICNALE Global Rating Archives(GRA)科研プロジェクト進捗報告 
ICNALE GRA v2.1解説論文

2017~19年度 科研(基盤研究B)
「アジア圏英語学習者自然対話コーパスICNALE-Dialogue開発と分析」(17H02360) 1,703万円

概要
アジア圏10か国・地域の425名の参加者に対して,非テスト型口頭インタビューを実施し,ビデオおよびトランスクリプトを収集して公開を行った(ICNALE Spoken Dialogue:160万語)。また,収集したデータを用い,タスク・習熟度・L1が口頭対話産出に及ぼす言語的影響について分析を行った。(※本科研で開発されたコーパスは,当初,ICNALE-Dialogueと呼ばれていたが,後にICNALE Spoken Dialoguesと改称された。)
資料
ICNALEメインサイト
ICNALE Spoken Dialogue 科研プロジェクト進捗報告

2015~17年度 科研(挑戦的萌芽)
「アジア圏英語学習者の作文・発話の体系的修訂に基づく大規模校閲コーパスの開発と分析」(15K12909) 338万円

概要
アジア圏10か国・地域の学習者が書いた作文データ320本に校閲データを付与し,オリジナル作文と校閲作文の両方を収集した新しいデータベース構築・公開した(ICNALE Edited Essays:15万語)。また,書き手の習熟度と校閲量の関係,L1影響,校閲される言語要素等に関して分析を行った。
資料
ICNALEメインサイト
ICNALE Edited Essays 科研プロジェクト進捗報告


2013~2015年度 科研(基盤B) 
「アジア圏英語学習者発話コーパスICNALE-Sの構築及び学習者発話の固有特性解明」(25284104) 1703万円

概要
アジア圏10か国・地域の学習者による英語独話(1人あたり60秒×4本)を収集し,音声ファイル・トランスクリプトの公開を行った(ICNALE Spoken Monologues:50万語)。また,話者の習熟度・L1と発話量の関係等について分析を行った。(※注:本科研で開発されたコーパスは,当初,ICNALE-Spoken(ICNALE-S)と呼ばれていたが,後にICNALE Spoken Monologueと改称された。)
資料
ICNALEメインサイト
ICNALE-Spoken Monologues プロジェクトサイト
ICNALE-Spoken


2012~2014年度 科研(挑戦的萌芽) 
「アジア圏学習者を対象とした音声・テキスト連動型英語発話コーパスの構築と分析」(24652120)364万円

概要
発話コーパス開発の予備研究として,収集した音声データと書き起こしテキストを連動的・一体的に処理するオンラインシステムのモックアップを開発した。


2010~2012年度 科研(基盤B)
「アジア圏英語学習者コーパスネットワークの構築による多層的中間言語対照分析」(22320104)1677万円

概要
アジア圏10か国・地域の学習者による統制英作文を体系的に収集し,公開した(ICNALE Written Essays:130万語)。また,L1および習熟度が作文に及ぼす影響,母語話者・非母語話者の作文の言語特徴の分析などを行った。(※注:本科研で開発されたコーパスは,当初,ICNALE-Written(ICNALE-W)と呼ばれていたが,後にICNALE Written Essaysと改称された。)
資料
ICNALEメインサイト
ICNALE-Written Essaysプロジェクトサイト
ICNALE-Written


2007~2009年度 科研(若手B)
「英語語彙力における意味・音韻知識の関係性の解明と両者の統合を促す学習システムの開発」(19720135)341万円

概要
学習者の英語語彙運用の実態を客観的に研究する資料として小規模な作文データベースを構築し(CEEAUS),意味・音韻・コロケーション・脳内語彙処理などの多角的観点から語彙力の多面性を検証した。(※注:本科研で開発されたコーパスは,当初,CEEJUS/ CEEAUSと呼ばれていたが,後にICNALE Written Essaysの一部に統合された。)
資料
CEEAUSプロジェクトサイト
CEEAUS


2005~2006年度 科研(若手B)
「児童言語コーパスの語彙頻度解析に基づく小学生用の発信型英語基本語リストの構築」(17720135) 270万円

概要
母語話者児童の英語インプット(アメリカ学校教科書+英米児童文学),母語話者児童の英語アプトプット(英国若者発話コーパス),日本人児童の日本語インプット(日本語小学校教科書),日本人児童の日本語アウトプット(日本人小学生作文)という4種類の多元コーパスを構築し,日本人児童が話したい内容を反映した英語語彙表KUBEEの開発を行なった。
資料
KUBEEプロジェクトサイト
石川研究室語彙表開発プロジェクトサイト
KUBEE

研究ミッション

石川研究室は,記述言語学・応用言語学の理論的背景に基づき,L1やL2の慣習的言語運用パタンおよびその習得・学習プロセスを科学的手法によって解明することを目指しています。

大学院生募集

石川研究室では,2020年度現在,博士後期課程3名,前期課程3名,合計6名が所属しています。コーパスに基づく科学的手法により,日本語・英語・中国語などの言語研究・習得研究を志している皆さんの受験をお待ちしています。