神戸大学石川慎一郎研究室 (応用言語学,コーパス言語学,計量言語学) 神戸大学石川研究室

2015~17年度 科研(挑戦的萌芽)
「アジア圏英語学習者の作文・発話の体系的修訂に基づく大規模校閲コーパスの開発と分析」(15K12909) 338万円

概要
収集済みの作文データに校閲データを付与し,大規模な校閲データべス「ICNALE-Proofed」を構築・公開する。2015年度中は,並走する基盤B(ICNALE-S開発)と一体運用を行う。
成果
2015年度中にベースとなる作文テキストのデータ整理と校閲者トレーニングが終了。2016年度に一部の校閲処理が終了。2017年度に残余の校閲データ収集と検索フォームの開発を予定。
資料
ICNALEメインサイト
ICNALE Edited Essays 科研プロジェクト進捗報告


2013~2015年度 科研(基盤B) 
「アジア圏英語学習者発話コーパスICNALE-Sの構築及び学習者発話の固有特性解明」(25284104) 1703万円

概要
アジア圏10か国で大学生学習者の発話データを大規模に収集し,「ICNALE-Spoken」を構築・公開する。並走する挑戦的萌芽研究(テキスト音声連動検索システム開発/校閲データベース開発)と一体運用で研究を行う。
成果
1) コーパス構築・公開:アジア圏10か国の学習者850名,英語母語話者250名,合計1100名から4400本の英語発話サンプルを収集し,音声ファイル(匿名処理のための周波数加工済)および書き起こしテキスト(48万語)を公開しました。ICNALE-Spokenは世界最大のアジア圏学習者話し言葉コーパスです。
2)研究成果の発信:2014年度に内外の発表者を集め,国際シンポジウムLCSAW 2014を実施。また,S. Ishikawa (Ed.)(2014)Learner Corpus Studies in Asia and the World, Vol. 2や,I. Ishikawa et al. (2013)Research on Phraseology Across Continents Vol.2( University of Bialystok Publishing House, Poland)などの出版を行いました。
資料
「ICNALE-Spokenプロジェクトサイト」ICNALEメインサイト
ICNALE-Spoken


2012~2014年度 科研(挑戦的萌芽) 
「アジア圏学習者を対象とした音声・テキスト連動型英語発話コーパスの構築と分析」(24652120)364万円

概要
発話コーパス開発の予備研究として,収集した音声データと書き起こしテキストを連動的・一体的に処理する義従的技術的方法論を確立する。並走する基盤B研究と一体運用で研究を行う。
成果
サンプルの発話データ100サンプルを収集し,実際に書き起こしを行い,オンラインの検索システムのモックアップを開発しました。本科研の成果は,ICNALE-Onlineの発話データ処理視システムに生かされています。


2010~2012年度 科研(基盤B)
「アジア圏英語学習者コーパスネットワークの構築による多層的中間言語対照分析」(22320104)1677万円

概要
アジア圏10か国で大学生学習者の作文データを大規模に収集し,「ICNALE-Written」を構築・公開する。並走する挑戦的萌芽研究(校閲データベース開発)と一体運用で研究を行う。
成果
1) コーパス構築・公開:アジア圏10か国の学習者2600名,英語母語話者200名,合計2800名から5600本の英作文を収集し,130万語に及ぶ世界最大級の英語学習者国際コーパスをICNALE-Written(International Corpus Network of Asian Learners of English)を構築・公開。
2)研究成果の発信:2010年度に海外講師招聘講演会(John Milton博士)を,2012年度に内外の発表者を集め,国際シンポジウムLCSAW 2013を実施。また,石川慎一郎(2012)『ベーシックコーパス言語学』(ひつじ書房),S. Ishikawa (Ed.)(2013)Learner Corpus Studies in Asia and the Worldをはじめとする各種単行本および研究論文の公刊。
3) 研究成果の教育応用:小西友七(2013)『ウィズダム和英辞典』2版に,ICNALE分析に基づく語法コラムを企画・執筆。本格的な学習者コーパス分析に基づく辞書開発は国内初の試みとなりました。
資料「ICNALE-Writtenプロジェクトサイト」ICNALEメインサイト
ICNALE-Written


2007~2009年度 科研(若手B)
「英語語彙力における意味・音韻知識の関係性の解明と両者の統合を促す学習システムの開発」(19720135)341万円

概要
学習者の英語語彙運用の実態を客観的に研究する資料として小規模な作文データベースを構築し,意味・音韻・コロケーション・脳内語彙処理などの多角的観点から語彙力の多面性を検証する。また,こうした多次元分析を可能にする方法論上の諸問題について検討を行う。
成果
1)小規模コーパス構築・公開:日中韓の英語学習者+英語母語話者の作文,合計23万語を集めた学習者コーパスCEEAUS(Corpus of English Essays Written by Asian University Students)の構築。石川慎一郎他(2010)『言語教育のための統計入門』(くろしお出版)の付属CD-ROMの収録データとして公開。[CEEAUSは当初オンラインでダウンロード可能でしたが,2013年3月に後継のICNALEが公開されたため,現在は書籍CD-ROMのみで公開しています。]
2)脳実験の実施と成果発表:情報通信研究機構(NICT)との共同研究契約のもと,日本人学習者の英語語彙処理に伴う心理機制を調査する一連の実験を実施し,Ishikawa & Ishikawa(2008)L2 Proficiency and Word Perception: An fMRI-based Study(ARELE, 19)他の論文を刊行。
3)学習者コーパスデータの分析手法の考案と公表:コーパスと英語教育の関係を整理し,石川慎一郎(2008)『英語コーパスと言語教育』(大修館書店)を刊行しました。また,統計数理研究所との共同研究成果も踏まえ,コーパスデータの統計的解析手法の整理を行い,石川慎一郎他(2010)『言語研究のための統計入門』(くろしお出版)を公刊しました。
資料「CEEAUSプロジェクトサイト」
CEEAUS


2005~2006年度 科研(若手B)
「児童言語コーパスの語彙頻度解析に基づく小学生用の発信型英語基本語リストの構築」(17720135) 270万円

概要
小学校外国語活動の実践支援の観点から,母語話者児童の英語インプット(アメリカ学校教科書+英米児童文学),母語話者児童の英語アプトプット(英国若者発話コーパス),日本人児童の日本語インプット(日本語小学校教科書),日本人児童の日本語アウトプット(日本人小学生作文)という4種類の多元コーパスを構築し,日本人児童が話したい内容を反映した英語語彙表KUBEEの開発を行なう。
成果
1)語彙表開発・公開:4コーパスをふまえた高頻度語1850を集め,KUBEE(Kobe University Basic English Words List for Elementary School Students)を作成・公開。KUBEEは神戸新聞社他に取材され,記事になりました。
2) 研究成果の教育応用:NHK教育テレビ(現在のEテレ)開発の児童用英語学習番組「えいごルーキーGABBY」の語彙選定にKUBEE1850が活用されました。また,NHK番組委員として,当該プロジェクトの研究成果をふまえ,番組内容の企画・構成を担当しました。
資料「KUBEEプロジェクトサイト」石川研究室語彙表開発プロジェクトサイト
KUBEE

研究ミッション

石川研究室は,記述言語学・応用言語学の理論的背景に基づき,L1やL2の慣習的言語運用パタンおよびその習得・学習プロセスを科学的手法によって解明することを目指しています。

大学院生募集

石川研究室では,2016年度現在,博士後期課程2名,前期課程4名,合計6名が所属しています。コーパスに基づく科学的手法により,日本語・英語・中国語などの言語研究・習得研究を志している皆さんの受験をお待ちしています。