公開イベント


名称 概要
第1回公開シンポジウム 
「日本語教育の新時代を展望する―登録日本語教員制度を見据えて―」

2025/3/22 09:30-17:00
大阪ヒルトンプラザウェスト会議室

イベント資料
第1部 近畿日本語教育スチューデント・フォーラム
09:40-11:10  「域内大学の学生・院生による日本語教育の学びの成果発表会」
発表者 近畿圏の大学生・大学院生26組37名

11:15-12:15 「ようこそ、日本語教育の世界へ ―日本語学校の先生方による学生向けスペシャルトーク―」
登壇者(50音順):内田さつき氏(コミュニカ学院校長)、岸田久美子氏(京都民際日本語学校教務部長)、玉置彩香氏(南大阪国際日本語学校講師)、ティミルシナ・ウサ氏(エイム奈良国際アカデミー講師)、戸川朝子*(南大阪国際日本語学校講師)野原麻衣氏(京都民際日本語学校講師)、目黒裕将氏(エイム奈良国際アカデミー副主任講師) (*は進行担当)

第2部 研究協議会 
13:00-13:30  開会・近畿拠点2024年度活動報告

13:30-14:10  文科省講演 「日本語教師養成・研修推進拠点への期待」
講師 今村聡子氏(日本語教育課長)・齊藤由人氏(実践研修第一係長) 
 

14:20-15:20  「養成/実践研修機関申請を終えて~次期申請校へのエール~」
講師 永井邦明氏(京都民際日本語学校)・中岡樹里氏(京都精華大学)・藪崎淳子氏(追手門学院大学)
  

15:30-16:30  記念講演「「日本語教育の参照枠」の目指すもの再考」
講師 真嶋潤子氏(国際交流基金関西国際センター所長/大阪大学名誉教授)
【概要】2024 年度は歴史に残る日本語教育施策が発動しましたが、本講演ではこれまでの経緯と目的を踏まえてから、「日本語教育の参照枠」についてお話しします。その背景にある欧州評議会の理念と、CEFR と CEFR-CV の特徴、それが日本で採用された意味や意義を再考するとともに、従来の日本語教育との異同を考えます。また学習者の目的によって「留学」「就労」「生活」分野に分ける意味と、その目指すところについても考えます。


16:30-17:00 全体討議・外部評価委員講評・閉会
評価委員 李在鎬氏(早稲田大学)・迫田久美子氏(広島大学/国立国語研究所)
2024年度第2回公開研修会
「「登録日本語教員」時代を見据えた地域日本語教育の現状と課題―地域国際化協会の視点、大学の視点―」

2024/12/22 13:00-15:00
大阪ヒルトンプラザウェスト会議室

イベント資料

13:00-13:05 開会あいさつ・趣旨説明
齊藤美穂氏 (神戸大/拠点事業支援部会世話役)

13:05-13:25 第 1 講演「地域における日本語学習支援の体制づくりに向けた京都府国際センターの取り組み」
講師: 近藤徳明氏(京都府国際センター)
【概要】京都府国際センターではこれまで日本語教室空白地の解消や学習支援者の育成、日本語教室ネットワークの構築など、市町村や国際交流協会、日本語教室との協働により府内における日本語学習支援事業を展開してきました。京都府における外国人住民の現状とともに取り組みの内容や課題について報告いたします。


13:25-13:45 第2講演「兵庫県における地域日本語教育の状況と兵庫県国際交流協会の取組について」
講師:篠原典子氏(兵庫県国際交流協会)
【概要】兵庫県国際交流協会では、協会設立当初より日本語講座や学習支援者の育成などの事業に取り組んできました。地域日本語教室のセーフティーネットとしての側面にも着目、県内市町に働きかけ、平成 27 年には兵庫県の全市町に日本語教室が設置されました。現在は地域日本語教育の総合的な体制づくり推進事業に取り組んでいるところです。これまでの歩みと現在の外国人の状況、課題とそれを解消するための取組についてご報告します。


13:45-14:30 第3講演「地域日本語教育に大学がどう関わるか:実践を通して考える」
講師:松本理美氏(大阪樟蔭女子大学)
【概要】全国的に「日本語指導が必要な児童・生徒」が急増していますが、2024 年、東大阪市の当該生徒は 500 名を突破しました。当該生徒が 1 校に 50 名を超える小学校が現れ、95%以上の中学校に 1 名以上の当該生徒が在籍する現場に、地域の日本語教育・支援は追いついていません。このような状況下、地域日本語教室や小学校など多様な日本語教育実習を実現し、多くの日本語教育・支援者を輩出している大学の日本語教師養成課程の課題と展望について考えます。


14:30-15:00
質疑とテーブルディスカッション 
コーディネーター: 齊藤美穂氏

【実施報告】 外部参加者を含め、約70名の参加があり盛況でした。近藤氏・篠原氏からは、地域国際化協会による日本語教育支援事業の実態や課題についての詳細な報告がありました。また、松本氏からは、東大阪市における日本語支援を必要とする児童生徒の実態が紹介され、地域日本語教室や小学校などにおいて多様な日本語教育実習を行い、多くの日本語教育・支援者を輩出している大阪樟蔭女子大学の日本語教師養成課程の取り組みについての報告がなされました。

2024年度第1回公開研修会
「JF「みなと」の教師向けコースを使った教師教育者研修のありかたを考える」

2024/09/08 13:00-15:00
大阪ヒルトンプラザウェスト会議室

イベント資料
13:00ー15:00
「ワークショップ:JF「みなと」の教師向けコースを使った教師教育者研修のありかたを考える」
講師: 熊野七絵氏(国際交流基金関西国際センター日本語教育専門員主任/本事業研修部会員)

【概要】「JF にほんご e ラーニング みなと」上のさまざまな「教師向け」コースを紹介するとともに、同コースを活用することでどのような教師研修が可能か(反転的な研修など)を事例的に体験いただきます。また、教師教育者研修企画のためのグループワーク(アイデア交換)を行います。事前課題として特定のコース受講(例:「e ラーニング活用」)をしていただき、それを前提として簡単にポイントを確認してから、e ラーニング活用の意見交換をするなどの教師研修体験をしたり、その後、関心のあるテーマのコースを組み合わせたりすることで、教師教育者向けの研修のアイデア出しを行うワークショップ形式を予定しています。 ☛ 「みなと」へのリンクhttps://minato-jf.jp/


【実施報告】 初回ということで、「教師教育者」に特化して外部参加者の募集を行いました。結果的に、外部参加者含めて約50名の参加があり、盛況でした。参加者には事前課題(コースを一部受講してアイデアを提出する)が出され、当日は、事前課題のデータを共有してグループごとにディスカッションを深めるという実践的形式でのワークショップでした。グループごとの議論は制限時間を超えて大いに盛り上がり、普段は指導にあたる教員が学習者の視点で教材を見直すとともに、教師研修の在り方を考える良い機会となりました。